【湖面の月に係る雲】切雲 驛
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SR
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「いやあ、負けた負けた!相変わらず強いねえ、切雲くんは」
「なーに言ってるんですか湖城さん。貴方腕が上がればわたくしに勝ってたでしょうに」
「なんのことかな?」
剣道場にどさりと座り込む。
珍しく湖城は羽織を脱いでいた。
「・・・・・・皮膚移植でもなんでも、すればよろしいのに」
「あえて残してるのさ。その方が忘れないだろ?」
「・・・・・・忘れた方が幸せですよ」
「一番物忘れを嫌ってる君がそれを言うかい」