[果たされた再会]翡▲&翡▽
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約2年前に更新
ああ、ああ! どうして今まで忘れることなどできたのでしょう!
ぎゅっと弟の身体を抱きしめる。涙が溢れて止まらない。
わたくしが変わったように、クダリも随分と変わっていた。歳をとった。でも──その体温は、昔と何も変わっていない。
ひととおり二人で泣いたあと、鼻声のままクダリはわたくしに微笑みかけた。
「ね。一緒にかえろ、ノボリ」