[ライモンに揺れる紫炎]A▲
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SSR
約2年前に更新
「……ふう。今日も一日お疲れさまでした、シャンデラ」
「しゃあん♪」
すっかり日の暮れたライモンは、それでもなおビル街のギラギラした明かりに包み込まれている。ゆらゆらくゆるシャンデラの炎だけが唯一生物的で、ノボリには安心できる灯りだった。
他の生命を燃料に、輝く炎。
まさしく「いのち」そのものではないかと、ノボリは考えるのだ。