暖炉に火を灯してもまだ温度は広まらない。彼女はそれが部屋の隅々に行き渡るまで陣取った椅子から退かないだろう。それだから僕は彼女に「少し退いて」なんて声を掛けることもなく、態々遠回りをしてやたらと広い机の反対側に回った。その様子を六花はずっと目で追ってきた。
24/11/24
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