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【路地裏暮らし】土佐坂
ノーマッド、お前は泣いて怯えてばっかりだったオレに埋め込まれたインセクトの中和剤のために無茶な仕事をやってくれていた。
お前の身体にインセクトが増える度、何かを無くしていく度に、お前はどれだけの感情を凝らして眠れぬ夜を過ごしていたのだろうか。
オレはお前の強さの裏に気づけなかった、気づいた時には遅かった。
「ただいま、土佐坂。」
■月■■日、お前の中から弟が消えた。
オレにはそれ相応の罰が与えられるべきだろう。
お前の中から、大切な思い出を奪ったのだから。
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