★3
爪蕗
気がつくと立派な部屋の中にいた。どこだ、ここ。"俺"、どうなったんだっけ。何も思い出せない。
目の前に座る男の人が"俺"を見て口を開く。
「今日からよろしく、"爪蕗"」
つまぶき。……爪蕗、ああそっか、俺の名前だ。
「はい、肋角さん」
赤い目がゆるりと細まった。
25/11/05
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